経営理念
ものづくりで業界の『できない』をなくしたい!
・人と人との繋がりを最も大切にする経営。
・ものづくりの中でも「金属」で頼って頂ける企業NO1経営。
・3Dスキャナー、リバースエンジニアリング設計業務で品質NO1経営。
・光ファイバーレーザー溶接機をどこよりも安心してお買い求め頂ける企業経営。
・デザイナーの意思を愚形化させる、ものづくり企業NO1経営。
・5軸加工、金型部品加工、試作鋳物加工、試作削り出し企業日本NO1経営。
金属加工 製作事例
2018.04
four-layer vase
高い切削加工技術によって2種類の絵柄が重ね合わされた花器。
まずは幅1.8mmで深さが5mmの溝が一定の間隔で掘られ、その後、凸部に幅1.0mm、深さ2mmの柄が、さらに凹部にも幅1.8mm、深さ6mmの別の絵柄が削り出された。
このように、深さが異なる4つの層によって、真正面から見た場合と、目線を上下にずらして見た場合とでは絵柄が異なるという、単一素材でありながら2つの像を内包する花器が生まれた。
溝が深すぎると影が濃くなり過ぎて柄が見えなくなり、逆に浅いと柄が薄くなりすぎたり、2つの柄が同時に見えてしまうため、4つの層の幅と溝の深さの検証は繰り返し行われた。
製作には5軸切削加工機が使用されたが、溝の幅は最も狭い場所で1.8mm、端部の厚みは1mmと非常に薄いため、刃先のわずかなブレや、削りカスの目詰まりによって簡単に溝が欠けてしまう。
また、切削速度を上げすぎると接触部の温度が上昇し、金属の歪みを引き起こす。そのため、細かい箇所だと1mm径のドリルを使って0.5mmずつ時間をかけながら彫り込むなど、作業時間と切り込みの深さは細かく調節された。
はじめは約100kgあったアルミの塊に切削加工を施していき、約7カ月後に最終的に仕上がった花器は15kgであった。
nendo : forms of movement
2018年のミラノサローネ期間中に開催された、日本のメーカーの先端素材や緻密な加工技術によって作られた10コレクションからなる展覧会。
その作品の1つを代表TakumaWakazonoが5軸加工機を使い作り上げた製品になります。
掲載参照:nendo様:
2019.04
薩摩切子
nendo × Suntory Museum of Art 「information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美」展。六本木の東京ミッドタウン内にあるサントリー美術館で開催された、日本美術を紹介する展覧会の企画と展示デザイン。
鑑賞者が美術作品を前にしたときに、その作品の背景にある製作過程や、作者の意図や想いなどを知ることで生まれる感動と、ただただ理由もなく心が揺さぶられる感動という、2種類の感動があると仮定。前者を「information(左脳的感動)」、後者を「inspiration(右脳的感動)」と位置づけ、同一の作品に対して2つの異なる鑑賞の仕方を提案することを考えた。「information」が作品を解説する文字情報が豊富なのに対し、「inspiration」は解説文は一切無く、作品の一部のみをフィーチャーした「偏った」見せ方をすることで、日本美術に馴染みの薄い鑑賞者でも直感的にその魅力を感じ取ってもらえることを目指した。このコンセプトに沿って、サントリー美術館が所蔵する日本美術作品約3,000件の中から27点を選定。次に、展示空間を「information」と「inspiration」の2つに分断し、その狭間に作品を配置することで「1つの展覧会のようで2つの楽しみかたができる」展覧会となった。
「information」が真っ白な空間なのに対して「inspiration」は真っ黒に仕上げ、切子のガラス工芸品は器自体ではなく、ガラスを透過して周囲に浮かび上がる光の陰影を展示。「熟柿」と呼ばれる赤楽茶碗は、裏から見ると「柿」のように見えることから、鏡を使って底面のみが楽しめるように。また、根来塗の瓶子は、赤いフィルター越しに眺めることで、表面の朱漆が摩滅して下地の黒漆が部分的に露出している美しさを際立たせたいと考えた。「蓮下絵百人一首和歌巻断簡」などの平面作品は、異なる種類の和紙が継ぎ足されて作られている様子を表現するために、同様に複数色の和紙をつなぎ合わせたオブジェ越しに展示をしたり、「蔦下絵新古今集和歌色紙」は透明アクリル製のオブジェを使って各要素を分解して見せたりすることで、下絵と書の関係性の面白さを体感できるようにした。それ以外にも、「菊蒔絵煙草盆」は、その機能を示す「灰皿・タバコ・ライター」を並べて展示することで現代の日常性と対比させ、それぞれわずかに形状が異なる宙吹きで作られた3つのガラス製の徳利は、その「不完全な量産製品」としての面白さを浮かび上がらせるために、3Dプリンターを用いた「意図的に不完全な単品生産品」と対比させた。「白泥染付金彩薄文蓋物」は蓋を開いたときの驚きを体感できるように、上空に「蓋」のような小空間を用意して、鑑賞者がその中に潜り込めるようにした。このような視覚のみに頼らない表現として他にも、香合や香炉といった香りにまつわる作品の付近には異なる香りを焚き、立体的なカットによって柄が表現されている薩摩切子を「触る」ことで感じ取れるような直径1500mmの半立体オブジェを用意した。
薩摩切子のあのテクスチャーを、手で一度触れてみたいなという衝動にかられる作品を代表TakumaWakazonoが5軸加工機で製作。24秒からの数秒流れる大きな作品を作り上げ、約3万人の方に御覧頂く事ができました。
掲載参照:nendo様:
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